ドヴォルザーク 交響曲第9番『新世界より』

それは、クラッゲルードのリサイタルに行っている途中、広島の母とメールでやり取りをしているときに突然でした。

 

「お母さんも先日オーケストラに行って50年前に音楽の時間に聞いたドボルザークの新世界を、初めてフルコースで聞きました。とても懐かしく、中学生の頃を思い出しながら聞き入りました。」

 

そんな大した内容ではないのかもしれないけれど、読んでから、私は涙をこらえるのに必死でした。JRの中だったし、ヘンニングに会うのに(私なりに)おしゃれして来たんだから、ここで泣いてはいけない。お化粧落ちたら困るわ。いや、母のメールを読んでホームシックにかかったんでしょうか。

 

「懐かしい」というひと言が胸に響きました。母の人生(と言ったら言い過ぎか)を想像しようとしたら、涙が出てとまりません。いや、やっぱりホームシックかも。

 

中学の音楽の時間では、どの辺りを聞いたんだろう。「遠き山に日は落ちて」のところかな?次回の帰省の折には、実家の台所でお茶を飲みながらコンサートの感想などをインタビューしようと思っています。

 

ところで、母のメールを読んで、私も《交響曲第9番》を聞きたくなり、段ボールの中に詰めたCDのタイトルをじっくり探したらありました。

 

 

私が持っているのは、ラトビア出身のマリス・ヤンソンスが指揮したロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による演奏です。

 

このCDには、『新世界より』だけというかなり贅沢なCD。私が持っている音盤はこれだけ。将来は分からないけれど、今のところはこれだけで十分です。広島に持って帰って母にプレゼントしようかと思ったけれど、悩む。手元においておきたいなあ(苦笑)

 

私も母のようにいつか自分の人生を振り返り、懐かしいと思えるような音楽に出会えるんでしょうか。振り返るほどのない毎日を送っていたら、丁寧でなくてもどんな相手や事柄に対して(できるだけ)誠実に接していれば、どこかに楽しみや喜びがひょんなとこで待っているかもしれませんね。それは、これから先のお楽しみ。

 

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コメント: 4
  • #1

    minhir (火曜日, 24 4月 2012)

    ドヴォルジャークはグリーグとほぼ同時代人。どちらも民謡に基づくペンタトニックな音楽を展開しています。それは広く世界中で使われているので、私達も懐かしく感じるのでしょう。

    イメージを打破するのなら、ベルリン・フィル/クラウス・テンシュテットによる演奏(EMI)をお薦めします。単に「お薦め」です。

  • #2

    adu (水曜日, 25 4月 2012 08:36)

    ある年齢やときに母の同じ頃やそれまでを想うと涙が出ることあります。母にとっては通り過ぎてしまった場所かも知れないし、別に悲しいことでもないのだけれども、女としてしかも近い間柄で共鳴するものがあるのでしょうか。

    お持ちのCDジャケット素敵です。それだけで手にとってみたくなります。いつか聴かせてください。というか、遊びにきていただけるように私、うちの片付けがんばります。待ってて!

  • #3

    akkey (水曜日, 25 4月 2012 21:47)

    >minhirさん
    もう自分も、過去や故郷を懐かしむ年代に入ってしまったのかと。ペンタトニックという言葉を初めて知りました。
    嘘みたいな話ですが、ベルリンフィル/クラウス・テンシュテットによる演奏(EMI)の音盤、わが家にはないそうです。こんど、近くのディスクユニオンで探してみまーす。

  • #4

    akkey (水曜日, 25 4月 2012 22:35)

    >aduさん
    えっ!お宅におじゃましていいんでしょうか?やったー!ぜひうちにもお越しください。

    このRCOレーベルは、ジャケットの意匠は統一されていて、眺めるだけでも楽しめますね。私も好きです。http://p.tl/bsl2(HMVサイト)

    離れて暮らすようになってから、母の思いや優しさが一層強く伝わり、私も素直に受け入れられるようになりました。ようやく、人の気持ちがわかるようになったのかもしれません。今も少し涙がでそう。


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私の大好きな花屋さん"辰花"さん。

ユリ、バラ、カーネーション、スイトピー、ヒペリカム。春っぽく明るい感じで。

 

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